パンフレットは最後から読もう
「てごろでがっちり」「安心のがん保険」「誰でも入れる」などの聞き心地のよい謳い文句が、日常茶飯事のように私たちの耳に入ってきますが、これらのキャッチコピーだけで保険の全貌を知ることは無理でしょう。消費者の心を巧みにつかむ保険会社の宣伝に惑わされないためにも、次の項目が実践できているか一度自己診断をしてみましょう。
●はじめに定期か終身か保険の種類を確認
●解約払戻金制度の有無を確認
●入院給付金受取時に解約払戻金が減額されるかを確認
●責任開始日の意味の把握
●保険のパンフレットを最後から熟読
特にがん保険などの場合は、将来絶対に起こるという確証のない病気のために、投資をして安心を買おうというものです。また保険というもの自体は他の商品と違い手にとって感触を味わうこともできません。さらにある程度の年数を経てみないことには、その保険が自分に合っているのかどうかも見極めがつかないのです。
そして、保険のおいしいところばかりを強調してあるパンフレットの最初の数ページを読んだくらいでは、保険の詳細と落とし穴を理解することはできません。先ほどあげたような様々な制限項目についても、パンフレットの最後あたりに記載されている小さい文字の箇所を熟読しないと、保険の全容を分からないまま契約することになります。
一見シンプルに感じるような保険であっても、実はややこしい制約が色々と組まれている場合もありますので、聞き心地のよいキャッチコピーに騙されることなく、契約前にパンフレットの後半部分をしっかり勉強してみてください。
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女性をターゲットにしたボーナス付き保険
どんなマスコミよりも強力な宣伝効果となるのは、おばちゃん達の口コミですよね。新商品を開発するときに、女性の中でも特に主婦層の視点というのは重要ポイントです。そんな主婦層のハートをつかみかけているのが、医療保険やがん保険の中でも特に「ボーナス付き保険」ではないでしょうか?
がん保険は掛け捨てというイメージが主婦層には敬遠されやすい特徴ですが、同じようにがん保障がつくなら「ボーナス付き」という言葉に引かれて医療保険の方を選ぶかもしれませんね。確かに、無事故ボーナス・積み立てボーナス・健康祝金などを強調した、特典満載の保険商品はきっと主婦にうけると思います。
保険を見直すにしてもややこしい計算とかは嫌いというタイプの人なら、このボーナス付き商品というのは保険を考えるときに、ある程度優先される特徴となるでしょう。しかし、ここで見落としてはいけないのが、この「ボーナス」の資金源は決して保険会社ではなく、自分が払った保険料が元手ということです。それを知ったら手放しでは喜べませんよね。
さらにボーナス給付には様々な制約があり、入院給付金などの支払いがまったくなかったらもらえるなどの条件つきのため、満期になった時のボーナス給付を当然のように待っていると、痛い目をみることになります。またその他にもボーナスがもらえない条件というのがあって、せっかくボーナス分を上乗せした保険料を払い続けても無駄になることもあるのです。
中には、満期時に死亡していなければ無条件でボーナス支給というのもあるにはありますが、その分を上乗せした資金源はやはり自分の保険料からということになりますね。間違いなくいえることは、保険会社は絶対に損をしないように計算しているということです。このことを理解した上で、無駄な保険料を払わずになおかつ必要な保障が確保できるように、保険選びを慎重に考えてください。
がんは遺伝する?
医学が進歩したとはいえ、未だに日本人の死亡原因のトップである「がん」は恐れられていますが、それでも高度先進医療の開発によって完治するものもかなり増えてきました。これによって「がんは治る病気」という認識も高まり、高額ながん治療に伴う医療費を補うために、がん保険に加入する人も増えているのが現状です。そのがん保険の種類も本当に様々で選択基準に悩んでしまいますよね。
今までならがん保険の必要性を感じていなかった人も、自分が入っている医療保険にがん特約を新たにつけるなど、万一の場合のために準備をしています。このようにがんのための保障を見直す人が増えつつありますが、より適切ながん保障を確保するためにも、がんそのものについて確認をしたいと思います。
そもそも、がんというのは遺伝子の異常から発症する病気ですので、基本的に親から子どもへと遺伝するものではありません。自分の身内ががんで亡くなったのを機会に、がん保険に加入したという話をよく聞きますが、これは実のところ医学的根拠の薄いものです。
そうはいうものの、がんが発症しやすい体質というものはあるかもしれないですし、そういう体質自体が遺伝するという可能性はゼロではないでしょう。実際に網膜芽細胞腫という乳児の目にできるがんなどは、発症するのは稀ですが遺伝性のものと考えられています。
しかし一般的に現代においては、遺伝よりも生活環境の要因が、がんを引き起こしていると思われます。がんを発症させる要因となるものとは、タバコやストレス、肥満、運動不足、その他の様々な有害物質などがあげられます。これらを避けることで、がんの発症を多少は抑えられるかもしれませんが、なるべくならがん保険のお世話にならないように、まずは生活習慣を見直すことからはじめてみましょう。
保障の差が保険料の差
もしも保険の選択判断に困ったときは、安い保険料だけにこだわるのではなく、それ以外の項目にも目を向けてみましょう。基本的に、保険料の高さと保障内容の厚さは比例すると思っておいた方が無難ですね。例えば、がん保険などは、がんという病気だけに保障対象が限定されているので、それ以外の余分な保障を付けていない分だけ他の医療保険より割安となるのです。
がん保険の保障期間には10年更新型と終身型という二つのタイプがあり、10年更新型は10年ごとに更新され保険料がアップしていくもので、加入時の保険料は割安ですが年齢とともに数倍にまで上がっていきます。逆に終身型は生涯保障があり保険料の変動はありませんが、加入時の保険料は10年更新型より割高になります。ただしある程度の年齢までくると、保険料は10年更新型よりも割安となります。
一生涯で払い込む保険料をトータルで考えると、一般的な平均寿命で試算すれば終身型の方が保険料はお安くなります。またがん診断給付金については、初期のがんとみなされる上皮内がんの場合、診断給付金が少しだけ給付されるかもしくは全く出ないケースもあり、これらは保険料の負担も少ないのが特徴です。
また、基本的には1回限りとされる診断給付金ですが、がんを再発した場合も保障対象となる保険もあります。しかし何度も診断給付金が支払われる保険は、当然保険料もそれに伴い割高となります。それからがん保険に加入するときに特約も色々と薦められると思いますが、すでに入っている医療保険などと保障がダブらないようによく考えましょう。
死亡保障にがん保障特約をつける場合
がん保険以外にもがん保障を強調している保険が沢山ありすぎて、どれを選んだらいいのか迷ってしまう人も多いと思います。もしもがんを発症してしまったときに、保険で治療費等を保障してもらう種類としては、以下の3つの方法があげられます。
●保障対象をがんに限定しているがん保険への加入
●がん保障が組み込まれた医療保障での対応
●がん保障を特約として死亡保障につけて対応
ここでは3つめの「がん保障を特約として死亡保障につける」場合を考えてみましょう。まずこの方法のメリットとしては、別のがん保険に新たに加入するよりも、がん保障にかける保険料を軽減する事ができる点です。実際、死亡保障の生命保険に加入している人の多くが、がん保障の特約をつけているようです。
しかし、保険料が安いというメリットの裏にはマイナス面もいくつかあります。例えば、入院日数が無制限ではない、診断給付金なし、更新型のタイプが多く一定期間ごとに保険料がアップする、死亡保障終了時にがん保障も終了し、保障を継続したければ一時金が必要、などがあげられます。
この保障を継続するための一時金というのがくせもので、中には100万円ほどの一時金が必要になることもあって、これが払えずに継続できないという話しもよく聞きます。また生命保険の死亡保障期間は大体60歳で終わり、その後は年金ぐらしになって保険料も沢山払えないので、葬儀代程度の保障だけを残すというパターンがほとんどですね。
しかしこの年代くらいから病院通いも増えてがんを発症する確立も高くなるので、この時期にがん保障が切れてしまうのはとても心配なことです。特約でがん保障をつければ保険料はある程度軽減できますが、一番保障が必要なときに後悔しないためにも、しっかりとがん保障の内容を見極めましょう。
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